新薬開発に必須な治験の仕事の詳細について

治験とは新薬の効能を調べるための検査全般を意味します。中でも人の体に投与して経過を観察する行為は医療の現場で普及させるためのデータ採取に不可欠です。その一方で人の体に新薬を投与する治験は仕事ではなく、医学の進歩に貢献するボランティアという体裁で行われていることからおおっぴらに求人広告を出すことが出来なかったのが従来の問題でした。しかし近年になって治験に関するルールが変わり、治験の仕事に必要な人員を求めるための広告を出すことが可能になりました。そのため、治験の知名度が上がり、現在では日本各地の医療機関で治験のスケジュールや求人広告が公開されるようになっています。

治験の仕事は薬剤を投与して体への影響を調べる検査です。使用する薬剤の性質ごとに必要なデータが変わるため、治験の人員も採用条件は様々です。持病の有無や身体的な特徴ごとに限定された求人になるケースもあることから、治験に従事したい場合は求人の詳細をよく確認することが重要になります。また、新薬開発は製薬会社の技術力が大きく関わることから、治験のタイミングは安定していません。そのため、他の仕事のように継続して従事するのが難しいことを把握する必要があります。体内に薬剤の成分が残っていると正しいデータが採取出来ないことから、治験の経験者は一定の期間は新たな治験の仕事に従事することは出来ないのが普通です。治験に用いられた薬剤によって待機する期間は異なるので、複数の治験を受ける場合は十分に注意する必要があります。■その『治験』を支えているのは治験コーディネーター。ってそれは誰・・・?→→【治験を学ぼう】■